この作品について
性・セクシュアリティはとても多様です。しかし、それをしっかり理解している人はごくわずかでしょう。そのため、性的マイノリティの多くが、生きづらさを感じています。誰もがありのままで受け入れられ自分らしく生きたいと望んでいます。
そんな社会を実現させるためには、まず相手を正しく理解し、偏見や差別をなくす必要があります。この教材は、性的マイノリティについて人権の視点で理解を深めるのがねらいです。性的マイノリティの入門編としてご活用ください。
本ビデオの視聴対象者
一般・社会人
LGBTQなどの性的マイノリティについての基本的な情報および、典型事例のドラマと現状分析が収録されており、入門編として最適。
中学生・高校生等
自己の性に対して意識が高まる時期。また、性に対する不安や違和感を覚える生徒もあらわれる。性の多様性や肯定的なメッセージを届けることで、誰もが、安心して学校生活を送れるようになる。また、「自分のとなりにいる友達がそうかもしれない」と意識することで、思いやりや支援の心を養い、周囲の人たちにも啓発する教材として活用できる。
教師・管理者等
指導・管理者に必要な情報を網羅した教材として有効。
ビデオの構成
性的マイノリティとは
ナビゲーターと監修者・日高庸晴宝塚大学看護学部教授による解説
- 性の多様性について
- LGBTQとは
ドラマ『トランスジェンダーの中学生 陽菜の場合」
主人公・陽菜は中学2年生。周囲からはボーイッシュな女の子と認識されているが、心の性は男性。家でも学校でも女の子を演じ続けていることがとても辛い。友達や教師にも相談できず、孤独が深まる。陽菜の担任の宮木や養護教諭の小測は、陽菜の様子がおかしいことに気づき、支援できることがないか話し合う。また、友達の奈々は、陽菜の味方になると言ってくれる。しかし、それでも陽菜は打ち明ける決心がつかない。
性的マイノリティが置かれた現状
ナビゲーターと日高庸晴教授による解説
- LGBTQの人が求める支援について
- LGBTQの人に見られる自殺未遂のリスク
- 支援の方法について
ドラマ「同性愛の会社員 雄輔の場合」
上司から結婚や交際相手について聞かれるたび、主人公・五島雄輔は暗くなった。彼はゲイ(男性の同性愛者)だ。雄輔には恋人の清人がいる。ある日、二人が公園に行った時、足をくじいた清人をかいがいしく看病する姿を雄輔の同僚・武田に目撃されてしまう。武田は雄輔が同性愛者だと気づき、雄輔は噂が広がるのを恐れて仕事も手につかなくなる。そんな中、雄輔は、信頼できる上司の飯塚に自分がゲイであるということを打ち明ける。飯塚は雄輔の心を受け止め、今後も支えていくことを伝える。
誰もがいきいきと暮らせる社会
ナビゲーターと日高庸晴教授による解説
- カミングアウトについて
- 性的マイノリティの抱える悩み
- 誰もがいきいきと暮らすことができる社会へ